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実家で一人暮らしをしているゲイのイラストレーター・健太は、高校生の頃から恋心を抱き続けていたノンケの親友・周作と突然同棲することとなる。
自分のセクシュアリティを明かしていない健太は苦労も絶えない。実家を訪れるゲイの友人のやりとりに、一時は気疲れしていた健太も、誰とでも仲良くなれる周作の人の良さと鈍感さが相まって、周作に事情を知られることなく、順調に進み始めた同棲生活を楽しみ始める。そんなある日、仕事のアシスタント兼友人の紀介に、勢いでキスされてしまった現場を周作に目撃されてしまう。この一件をきかっけに周作に積年の想いを打ち明ける健太。周作は戸惑いながらも、健太のひたむきな想いをできる限りの範囲で受け止める。収束していく二人の関係。健太と周作は、果たして結ばれるのだろうか…?

▼解説
一軒家のお茶の間を舞台に繰り広げられる、ゲイ、ノンケ(ゲイではない男性)たちが巻き起こす恋愛模様が話題の『ミルク』もいよいよ結末へ。時にコミカルに、時に切なく、人を恋する気持ちが綴られた本作は男性のみならず女性たちの間でも話題を呼んでいます。
カバー、表紙デザインを手がけるのは、作者・ 野原くろの友人でもある、カルト的人気を誇るロックバ ンド『cali≠gari』のギタ ーリスト・桜井青。
青春を謳歌する若者たちの喜び、悩み、葛藤を等身大で描いた本作は、BLファンをはじめ、より広い読者の心をつかむ、親近感にあふれた内容となっています。
*第3巻には連載第39〜56話までが収録されています。さらに、ファンには嬉しい特別企画・おまけ漫画も収録!

(出版社からのコメントより抜粋)

*2002年3月号〜2003年10月号掲載分です。これまでのあらすじを紹介する、巻頭カラー『ミルク徹底あらすじガイド』、また、巻末には連載終了後の感想を、登場人物たちが語るオマケ漫画『健太の家から生中継〜ミルク・連載を終えて〜』を収録しています。

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今回は辛かったお話。『ミルク』単行本化にあたり、何が辛かったって、それは、写植以外の手書き文字を入れる作業。これが、もうどうにもこうにも辛かった。

ミルクは、第3話までは、紙に手描きというオーソドックスな描き方だったのですが、4話以降はほとんどの作業をMacを使って描いています。ただ、連載当時、データ入稿がまだ一般的ではなく、(1)パソコンで制作→(2)プリンターで印刷→(3)活字になる写植部分を鉛筆で記入→(4)それ以外の手書き文字部分をペンで書き込み→(5)入稿、という段階を経ていました。つまり、データの中には手書き文字部分が一切入っていないのですが、プリンターで出力したもの(当時の原稿)では画質が悪いということと、せっかくデータ入稿が当たり前にできる時代になった今、データを使わない手はないということで、今回の単行本化にあたり、1ページずつ約900ページに(4)の作業、手書き文字をペンタブレットを使ってデータに書き足していくという作業が必要になってしまったのです…(涙)。冗談ではなく吐きました。

なにはともあれ(笑)これだけの長編の物語を、今現在、連載させてくれるゲイ雑誌はたぶんなく、それを考えると、ぼくはとても恵まれた環境にいたことを思い知らされます。好きなものを好きなように描かせてもらっていたこと、それを許してくれていた薔薇族の生みの親、伊藤編集長、いつも支えてくれた当時の担当編集者の風太さんを始め、スタッフの皆さまには、感謝しきれない気持ちでいます。この場を借りて、あらためてお礼申し上げます。
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